Werner=Heisenberg


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ヴェルナー 裏CS


とある時代のドイツ(現代の人間ではないとのことでしたので、時代背景は主催様にお任せ致します!)

どんな難事件でも解決し、一世を風靡した探偵が存在した。

しかし、誰もその探偵がどこにいるのか、どんな人物かも分からない。

ただ皆が知っているのは、難事件を嗅ぎ付けてはまるで楽しい芸事を行うかのように解決して去っていく、嵐のような人物であることのみ。


ヴェルナー=ハイゼンベルク

ドイツの一般的な家庭に生まれた男。

至って普通の少年だったが、一つだけ特出すべき点があった。

それは、とても頭が良かったこと。

ヴェルナーは「分からない」物事に対して答えが明らかになるまで没頭する癖があり、両親もそのヴェルナーの癖を心配していた。


ヴェルナーは思う。

「自分の分からないことを、もっと解決させたい。」

そんな大きな興味から、探偵という職業に就くこととなった。


探偵になってからのヴェルナーの日々はとても有意義で、「分からない」が「分かる」へ結びついた時の快感や満足感はいつまで経っても衰えなかった。


そんな中、転機が訪れる。

ヴェルナーは一家強盗殺人の事件を担当することとなり、その際一人だけ生き延びてしまった少年「エアネスト」(当時5歳)に出会う。

エアは身寄りがなく、このままでは孤児院に引き取られるという状況であった。

しかしヴェルナーはエアのとある点に気付く。

彼は自身でトラップを作り、犯人から己の身を守っていたのだ。

そのエアの賢さにヴェルナーは感心し、自分の助手として引き取りたいと申し出る。

心身ともに衰弱し切っていたエアは反抗することも無く、ヴェルナーの助手となった。


そこからというもの、エアはその持ち前の頭脳や器用さを生かし、ヴェルナーの助手として素晴らしい働きをした。そして愛嬌のある可愛らしい様子に、最初は能力だけを評価していたヴェルナーだったが、徐々に絆されていく。

二人は一年を経たずとして、本当の親子のような深い関係となっていったのだった。


しかしエアが15になった頃、事件が起こる。

ヴェルナーはその時も有名な探偵として様々な事件を解決し、名を轟かせていた。

そんなヴェルナーに事件を解決され、犯人として拘束された男の関係者がヴェルナーの弱みであるエアを監禁した。

ヴェルナーは死に物狂いでエアの場所を突き詰めてすぐに向かう。


しかし、時すでに遅し。

エアは惨殺されていた。


ヴェルナーは絶望した。自分の私利私欲で行っていた探偵という仕事。それにエアを巻き込んだのも、エアが殺されたのも、全て自分のせいだ。


全てを投げ出したくなったが、ヴェルナーは何としてでもエアを殺した犯人を捕まえなくてはならない、そう思った。

しかし、犯人の情報は男の関係者であること、しか無く、手強く、中々尻尾を掴ませてくれない。

ヴェルナーは様々な事件に関わることによりエアを殺した犯人へ辿り着けるのでは無いかと思っている。


もう助手なんて二度と取らない。

子供を見ていると心が辛くなる。

どうしようもない罪悪感と贖罪に、日々の生活を蝕まれている。


これは今のヴェルナーは覚えていない、彼の過去である。